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著者 Richard Lowry 氏は、Google ブックスで多くの読者を獲得し、売り上げを伸ばしました

軍事史学者であり、元海軍軍人であった Richard Lowry は、1991 年の「砂漠の嵐作戦」に強い関心を持っていました。Lowry 氏は長い期間をかけ、この軍事作戦の資料を大量に収集しました。その中には、作戦に参加した主要な将官全員へのやり取りで自らが集めた詳細情報も含まれていました。集めた情報が膨大であったため、本を執筆してこの作戦全体を記録として残すことを決意したのです。これをなし遂げるのに 12 年かかりました。

「出版業界のことは何も知りませんでした」と Lowry 氏は当時を振り返っています。「本をどこかに送れば、どの本屋にも並ぶものと思っていたんです。」Lowry 氏の当初の「行動することで学習する」という意欲と、どうしてもこの本を世に出したいという願いにより、300 ページの原稿を iUniverse のサービスを使って出版しました。2003 年 11 月に『The Gulf War Chronicles』が初めて書店に並びました。

他の多くの著者と同じように、Lowry 氏も自分の名前を Google に時々入力していました。こうして、同氏は自分の本が Google ブックスプログラムを利用して入手可能であることを知ることになったのです。iUniverse は Google ブック検索に参加し、Lowry 氏や他の同サービスの本を Google を通じて販売していました。Google ブック検索では、ウェブサイトや Google のインデックスに登録されている他のすべてのものと一緒に、本の全文が検索でき、出版物の内容の抜粋と書籍販売業者へのリンクが一緒に表示されます。

出版社および図書館向けのプログラム
Google ユーザーが確認できる本の内容は、Google ブックスへのアクセスによって異なります。出版社向けのプログラムで書名を見つけたユーザーは、その本の限られた数のページを確認できます。一方、図書館向けのプロジェクトで Google がスキャンした著作権の有効な本を検索したユーザーは、書誌データと検索用語の表示回数、また多くの本についてはキーワードが出現する本文の抜粋の情報ページのみを確認できます。

大手の出版社でも小規模な出版社でも、世界規模のセールスとマーケティング用の無料ツールとして Google ブックスを同じように利用できるため、書籍の中の単語や語句を使って情報を検索する人にとっては最適なツールなのです。このツールを使用して、新たな読者を獲得し、売り上げを伸ばし、Google コンテンツ ターゲット広告から新たな収入を得、自分たちのウェブサイトへの [この本を購入] リンクを通じて顧客とより密接に連絡を取ることができます。

『Gulf War Chronicles』が Google ブックスに初めて登場したとき、Barnes & Noble インデックスでの売り上げランキングは 85 % も "大幅に" 上昇し、その状態が続きました。

iUniverse のような自費出版社は、毎月発行される膨大な数の新刊書の中で著者が競えるようにするという難しい課題に取り組んでおり、広告宣伝の支援など、さまざまなマーケティング サービスを著者に提供しています。Google ブックスは、Google で著者の本の認知度を高めることで著者の役に立ち、iUniverse が Google ブック検索を活用することで、著者の売り込みや本の売り上げを後押しします。

露出度と売り上げの獲得
Lowry は、自分の著作全体がオンラインで検索可能になり、一部をユーザーが確認できるようになったので 「用心深くなっている」ようですが、Google ブックスでの公開方法については大いに気に入っています。「本の提示の仕方がとても良いと思います。何も問題ありません」と、売り上げが共食い状態になることについて同氏は語っています。事実、The Gulf War Chroniclesが Google ブック検索に初めて登場したとき、Lowry 氏はほかに販売手段を講じていませんでしたが、Barnes & Noble インデックスでの売り上げランキングは 85 % も "大幅に" 上昇し、その状態が続きました。「Google ブック検索で公開されたことが大いに役に立っています」と同氏は述べています。同氏は、著作の販売方法について無知なわけではありあません。ウェブサイト (www.gwchronicles.com) を立ち上げて公開イベントで公演したり、調査や著作も引き続き行っています。「自分で自分の本を売るのをやめたときに、本は売れなくなる」というのが彼の意見です。書籍の中身を検索できることを同氏は特に評価しています。「私がインタビューした全員の名前が検索できるから、それですぐに売れるんです」と述べています。また、書籍購入のページにいくつかのオプションが用意されている点も気に入っているようです。

これまで自分の本のプロモーションを熱心にやってきたこともあり、Lowry 氏は代理人を立てることができ、すでに Berkley Publishing から 2006 年早々に出版される予定の次回作も契約が成立しています。さらに、イラクで任務についている海兵隊について、U.S. Marine in Iraq – 2003 と題する 3 冊目の本の執筆にも取り掛かっています。この本は、英国に本拠を置く Osprey Publishing の一連の軍人シリーズの 1 つとして出版される予定です。

Berkley も Osprey も Google ブックスプログラムに参加している出版社であり、Lowry には最適でした。「両社が Google ブック検索に参加していて、嬉しいですね。売り上げに貢献してくれることが分かっていますから」と同氏は述べています。「近いうちに、世界中の知識すべてを自分たちの指先だけでアクセスできるようになります。そのとき、Google ブック検索は自宅や仕事場にその知識を取り入れるうえで、多大な役割を果たすと思います。」

 

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